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知る・学ぶ(オーストラリア政府観光局)

アボリジニ・アート

芸術約6万年前に、東南アジアから渡ってきたと言われているオーストラリアの先住民アボリジニ。彼らのライフスタイルには、自然の中で生きる知恵や独自の世界観が受け継がれている。

その中心となるのが天地創造の神話「ドリームタイム」。アボリジニもまた、自然や動植物と一体であるという考え方だ。文字文化を持たなかったアボリジニは、それらを歌や踊り、ロックアート(壁画)などで表現してきた。現在では、その表現手段はアボリジニ・アートとして芸術文化にまで昇華している。

ロックアート(壁画)

ロックアート(壁画)元々は文字を持たないアボリジニが、生活の知恵や教えを伝承するために、岩肌に壁画として残したものがロックアート(Rock Arts)。現存する最も古い壁画は3万5000年前に描かれたといわれている。その手法や描かれているテーマはエリアによって様々だ。
例えば、アボリジニの居住跡が残るカカドゥ国立公園(ノーザン・テリトリー)のノーランジーロック周辺では、岩顔料を砕いて作った赤や白の壁画が目立つ。狩りの様子のほか、獲物である動物の骨格や内臓の位置を透視するかのように描いたレントゲン画法がこのエリアの特徴。

この壁画を残すことによって、動物の急所や食べられる部位など狩猟の知恵を伝えてきたと考えられている。単なる“絵”ではなく、生活の知恵を代々子孫に残す役割が大きかったといえよう。


ディジュリドゥ(木管楽器)

ディジュリドゥ(木管楽器)アボリジニのエッセンスを取り入れた音楽は、ワールドミュージックとして世界的にも注目を集めている。アボリジニ音楽を代表する楽器は、「ディジュリドゥ(Didjeridu)」と呼ばれる世界最古の木管楽器。歌や踊りの伴奏として使われ、大地を揺るがすような低い音色は、ヒーリング・ミュージックとしても受け止められている。

ディジュリドゥは尺八のような棒状の楽器で、オーストラリア北部で育ったユーカリの木から造られる。長さ1~2mほどで、自然の形状をそのまま利用するため、形や穴の大きさも様々。一方の端の木皮をけずって口に当たる部分に蜜ロウを塗り、外側には神話などの伝統的な絵が岩顔料で描かれている。


アボリジニ文化に触れられる場所

ノーザン・テリトリー

カカドゥ国立公園 - Kakadu National Park
カカドゥノーザン・テリトリーの北部にあるカカドゥ国立公園は、アボリジニ文化をキーワードとした見どころが多い。有名なのはノーランジーロックとウビルロックで、天地創造の神話「ドリームタイム」に基づいた動物や生活風景が描かれた壁画が色鮮やかに残っている。そのほか、アボリジニ文化や歴史を伝える施設、ワラジャン文化センターや、ウィンドー・オン・ザ・ウェットランズ・ビジターセンターなども必見。
体感するオーストラリア世界遺産「カカドゥ国立公園」
Kakadu National Park(英語)

ウルル・カタ・ジュタ国立公園 - Uluru-Kata Tjuta National Park
ウルルエアーズ・ロックは「ウルル」、マウント・オルガは「カタ・ジュタ」というのが正式名称。この2つの周辺はウルル・カタ・ジュタ国立公園として管理されている。両者ともアボリジニの聖地で、居住跡や壁画が残された洞窟などがあり、トレッキング・コースも完備。園内には、ウルル・カタ・ジュタ・カルチャーセンターがあり、アナング族とウルルやカタ・ジュタとの関係、アボリジニ文化などを解説した展示やビデオも上映されている。
体感するオーストラリア世界遺産「ウルル・カタ・ジュタ国立公園」
Uluru-Kata Tjuta National Park(英語)


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