知る・学ぶ(オーストラリア政府観光局)

映画

映画1900年代初頭に世界初の長編映画とされる「ザ・ストーリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」(1906年)を発表したことがきっかけで、オーストラリアは映画の配給国へと成長した。
途中、不毛の時代を経験するが、1960年代以降、政府が映画産業への支援をはかり、現在ではアメリカのハリウッドをしのぐほどの隆盛を極めている。
オーストラリアは映画の草分け的な存在であると同時に、重要な配給国でもある。

1900年初頭の隆盛

オーストラリアの映画産業は、世界でも最も古い歴史を持っている。1900年には最初の宗教映画が制作され、世界の映画史上で新たな幕が開いた。1906年に世界初の長編映画「ザ・ストーリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」を発表。
以後、1928年までにオーストラリアで150本あまりの長編劇映画が制作され、その多くがオーストラリアに関するものだった。

1960年以降の復活  

1928年まで隆盛を誇った映画だが、深刻な不況や戦争などの理由から衰退し、30年以上も不毛な時代が続いた。1960年代に入ると、国内で民族主義の気運が高まり、国としてのアイデンティティーを確立する必要性が生まれた。その時、政府が着目したのが芸術と映画産業。映画融資機関の創設や国立の映画・テレビ・ラジオ学校の開設など、政府の支援を受けて衰退していた映画産業に再びスポットが当たるようになる。

そして、「ピクニックatハンギングロック」(1975年)、「わが青春の輝き」(1979年)、「英雄モラント/傷だらけの戦士」(1980年)、「誓い」(1981年)など、オーストラリア初期の歴史を扱った映画が生まれた。
さらに、「マッド・マックス」(1979年)、「クロコダイル・ダンディ」(1986年)、「ピアノ・レッスン」(1993年)、「プリシラ」(1994年)、「ベイブ」(1996年)、「シャイン」(1996年)、「マトリックス」(1999年)、「ミッション・インポシブル2」(2000年)、「ムーラン・ルージュ」(2001年)、「スターウォーズ・エピソード 2」(2002年)など、幅広いジャンルの映画を制作する現場となった。

最新技術と低コスト制作の魅力  

変化に富んだロケーションで、もともとオーストラリアは映画制作の現場として最適な場所だったが、若く優秀な人材が増えるにしたがって、低予算で制作できる環境も整ってきた。さらに、シドニーにフォックス・スタジオがオープンし、最新技術を駆使した大型作品にも対応できるようになった。
これにより、映画制作現場としてのオーストラリアは世界中から高い評価を受け、2006-2007年度には外国長編映画6本がオーストラリアで撮影され、そのほか16作品が撮影後の仕上げを行っている。

最近撮影された外国映画は、「スーパーマン・リターンズ」「マトリックス3部作」「シャーロットの贈り物」「ゴーストライダー」「The Ruins」などがある。
税制面でも2009年7月から優遇措置が導入された。オーストラリアで認められた制作費に対して、40%(テレビは20%)を課税払戻し請求できる。日本で2009年に公開された話題の映画「オーストラリア」は、この課税払戻しの適用第一号となった。



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